考えておくべき退院後【介護の入り口】

今のうちから介護について知っておこう

話し合っておくべき退院後の備え

退院後の介護に向けて備えておくべきこと

突然介護が必要になるかもしれない

身内が介護を必要とする状況になることを想定しないまま介護に突入すると、何から手をつけていいか分からず困ってしまいます。仮に親が緊急入院となり、その後病状が安定して退院の時期が近くなってきたとします。しかし、退院後も自宅で介護が必要な状態であれば、それに向けた準備を短い期間の中でしておかなければなりません。特に最近の医療は可能な限り速やかに退院をすすめ、空いた病床には緊急の患者を受け入れる体制に移行しています。患者の家族にとっては一息つく暇もなく介護が始まることになるのです。
また、入院から退院までずっと同じ病院にいられるとは限りません。高齢者医療は「下り坂の医療」と呼ばれる分野であり、状態がこれ以上よくならないとしても、苦痛を可能な限り軽減して人生の最期を迎えられるようにサポートしていく必要があります。しかし、多くの高齢者が人生の最期を自宅で迎えたいと願っているものの、実際には病院で亡くなるケースも少なくありません。自宅で看取るためには事前に在宅医療や介護サービスの準備をしておかなければならないのです。

突然介護が必要になるかもしれない

しっかり話し合っておく

退院直後から介護は始まります。そこでまず備えておかなければならないのが、「誰が面倒を見るのか」ということです。将来的に家族だけでは面倒を見きれない可能性もあります。その際にすぐに入所できる介護施設を見つけるのは困難です。退院直後はひとまず家族が面倒を見ることになりますが、その後のことも考慮しておきましょう。
また、介護に関わる人全員で合意形成をしておく必要があります。家族や親族で話し合いをしましょう。在宅介護を担うのは誰なのか、本人は本当に納得して介護に関われるのか、それぞれ金銭面を含めてどれだけ援助可能かなど、包み隠さず話さなければなりません。ここで大切なのは決して見栄を張らないことです。例えば、長男だからといって全ての面倒を見なければならないわけではありません。つまらぬ見栄を張った結果、介護者と要介護者が共倒れしてしまう危険性があります。このステップを踏まないで何となく介護を始めてしまうと思わぬトラブルが発生するかもしれません。
介護がきっかけで身内同士がもめることもあるでしょう。相続に関するトラブルも考えられます。そのため、争いを避けるために情報共有を徹底する必要があります。入院から現在に至るまでの状況をきちんと説明してください。「家族だから大丈夫」と考えるのではなく、お互いの立場や生活をしっかり考慮した上で話し合い、最善の選択ができるようにしておきましょう。

転職を考えている人におすすめの記事
介護の仕事に興味がある人へ 介護の仕事に興味がある人へ
介護職の求人を探す方法

介護職の求人を探す方法はいくつかあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法を選択してください。おすすめなのは介護業界に特化した転職エージェントを利用する方法です。

この記事の続きをみる