考えておくべき退院後【介護の入り口】

今のうちから介護について知っておこう

利用できる介護サービスの種類「介護保険外サービス」

多様なニーズに応える「介護保険外サービス」

介護保険外サービスとは

介護保険外サービスはその名の通り介護保険が適用されない、全額自己負担で利用する介護サービスです。そのため、介護認定を受けていない人でも利用可能です。介護保険が適用される介護保険サービスは費用の負担が少なくて済みますが、それだけで高齢者が抱える問題を解消できるとは限りません。そこで役に立つのが介護保険外サービスです。
高齢者本人や介護を担う家族が日常生活を送る上で障害となる事象があり、それを解消するためのサービスを受けようと思っても、介護保険サービスは本人のためではない行為や個人の嗜好を重視したサービスには対応していません。しかし、介護保険外サービスなら対応可能な場合があります。介護保険サービスと介護保険外サービスの担う役割を理解し、両方のサービスを組み合わせて利用することで生活の質は向上します。

介護保険外サービスとは

具体的なサービス

介護保険外サービスの代表的なものとして挙げられるのが「家事支援サービス」です。食事や掃除、買い物、洗濯などの日常生活を送る上で必要な行為を支援するサービスです。通院や散歩、お墓参り、冠婚葬祭などの外出時の付き添いや送迎も行っています。家具の移動や庭木の手入れなどを支援するサービスもあります。
認知症高齢者の徘徊防止や生活状況確認のための「見守りサービス」も人気があります。病気を患っている高齢者の生活状況を定期的に見守り、必要に応じて声をかけてくれます。病気やケガによる異常を素早く発見し、トラブルを未然に防ぎます。
近年は「高齢者の生きがいを支援するサービス」も増えてきました。話し相手になって悩みを聞いたり、趣味を楽しむ機会を提供したりして、社会的な孤立を防ぎます。高齢者は若い世代に比べて社会活動に参加する機会が少なく、孤独感を感じやすい状況にいます。こういったサービスを利用することで孤独感は解消され、閉じこもりを防止できます。
体操や軽スポーツを行って身体を動かす「健康な生活を支援するサービス」もあります。定期的に運動する機会を提供し、健康寿命を長くします。

メリットと注意点

介護保険外サービスはきめ細かいニーズに対応可能です。また、介護保険外サービスの利用者が増加することで事業者間の競争が激しくなり、より質の高いサービスが生まれる可能性もあります。
注意点としては、介護保険外サービスの情報を本人や家族がしっかり把握しておかなければならない点です。通常、ケアマネージャーを通じて介護サービスが提案されますが、全てのケアマネージャーが介護保険外サービスを熟知しているわけではありません。そのため、介護保険外サービスの利用を検討する際は、介護に関することをケアマネージャーに任せきりにせず、自ら調べる必要があります。

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