地域密着型サービスとは
地域密着型サービスは介護を必要とする高齢者ができる限り住み慣れた地域で生活を継続できるように介護を提供するものです。地域の特性を活かしながら各地域の事情に沿ったサービスの提供を目的としており、市町村が事業所の指定や監督を行っています。利用者のニーズにきめ細かく応えられるよう、柔軟にサービス設計がされている点が特徴です。原則65歳以上で要介護認定を受けており、サービス事業所と同一の市町村に住民票を持つ人が対象となります。居宅サービスとは違い同一事業所からサービスが提供されるため、顔なじみのスタッフから介護を受けられるという安心感があります。以下に具体的なサービスの種類を紹介します。
小規模多機能型居宅介護
小規模多機能型居宅介護はデイサービスが中心となります。ただし、必要に応じて介護職員が利用者の自宅を訪問したり、施設に宿泊したりすることも可能です。利用可能な事業所は1つのみで、担当のケアマネージャーは施設に在籍している者に変更となります。
看護小規模多機能型居宅介護
看護小規模多機能型居宅介護は小規模多機能型居宅介護に訪問看護が加わったものです。介護と看護を一体的に提供することが可能です。医療的ケアを必要とする高齢者が利用します。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
定期巡回・随時対応型訪問介護看護は訪問介護と訪問看護が一体となり、日中・夜間を通して定期巡回や緊急時対応などを随時提供するサービスです。
夜間対応型訪問介護
夜間対応型訪問介護は夜間の定期巡回や利用者の要求に応じた訪問介護を行うものです。ケアコール端末を設置して、利用者の通報に応じて対応するオペレーションサービスも提供しています。
地域密着型通所介護
地域密着型通所介護は定員18人以下の小規模デイサービスです。通常のデイサービスと同様、食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどのサービスを受けられます。
認知症対応型通所介護
認知症対応型通所介護は定員12人以下の認知症高齢者を対象としたデイサービスです。小規模なのでアットホームな雰囲気で過ごせます。こちらも通常のデイサービスと同様、食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどのサービスを受けられます。
認知症対応型共同生活介護
認知症対応型共同生活介護はいわゆる「グループホーム」と呼ばれるもので、5~9人の認知症高齢者が共同生活を送りながら日常生活に必要な介護を受けられます。利用者同士で家事を分担し、リハビリをすることで認知症の進行を遅らせることができます。
地域密着型特定施設入居者生活介護
地域密着型特定施設入居者生活介護は定員30人未満の小規模老人ホームです。入居者は食事や入浴などの生活支援、機能訓練などを受けられます。
地域密着型介護老人福祉施設
地域密着型介護老人福祉施設は定員30名以下で、介護度の高い高齢者が入居する施設です。食事・入浴・排せつの介護、機能訓練、健康管理などのサービスを受けられます。